2002年11月24日 更新

かたくり通信会報] [第34号]

倶楽部会報 第34号 2002年11月15日発行


 11月2日、早くも赤坂山で初冠雪が見られました。その後も寒い日が続いて、9日には里でも初雪が降りすっかり冬景色に・・・。黒河峠付近でもかなりの積雪がみられたため、9日のJRハイキング「晩秋の赤坂山自然観察会」、10日の「赤坂山自然観察会〜ブナの森を感じよう〜」ともに中止になってしまいました。この冬は暖冬だと聞いていたのに・・・、あまりに早い冬の到来に体が対応しきれずにいます。


赤坂山から大谷山への縦走ルートを歩いてきました
 いつか歩かなければ・・・と何年も前から課題にしていた赤坂山から寒風を通って大谷山まで縦走するコースをこの秋はじめて歩きました。スキー場にリフトが無いのが当たり前の時代には、マキノスキー場第2ゲレンデから寒風へ上がり、オモテ、大塚を通って赤坂山をスキーで縦走するこのルートは「奥マキノツアーコース」、赤坂山から粟柄越のあたりは「奥マキノスキー場」と呼ばれ、当時はその附近にヒュッテも何軒かあったそうです。スキーシーズン以外でも炭焼きなどでこのルートは毎日のように利用されていたと聞きます。その後、赤坂山から粟柄越えを通ってマキノスキー場に降りてくるルートはご存知のとおり賑やかなルートになっていますが、寒風方面へのルートは道標にも「行き止まり」と書かれているとおり、ほとんど人が入っていなかったようです。
 とにかく地元の人たちも道がどうなっているのか見当がつかないということで、マキノスキー場第2ゲレンデから登り始めること約1時間あまり、杉林を抜けると何処までもブナ林が続きます。道は多少荒れていましたが、歩くのに支障が出るほどでもなくなかなか快適です。低木帯に入り、視界が広がったあたりからススキや若い樹木、ササが生い茂り藪漕ぎあり、斜面のぼり(後でルートを外れていたことが分かりました)ありのなかなかワイルドな登山に・・・。スタートから約2時間で寒風にたどり着きました。大谷山へはここから約30分。いったん降りて再び登りになります。寒風から赤坂山へは1時間半くらい。景観の素晴らしい稜線の道を行く快適なルートです。この大谷山から赤坂山への稜線沿いのコースは、山の向こう側の福井県美浜町の美浜山遊会の方々がすでに整備してくださっているので歩くには何ら問題ありません。ただ、けものの足跡は多いです。急な上り道ではイノシシらしき足跡が足を滑らせていて苦労している様子がうかがえました。それから特筆すべきは何と言って「ブナ林」。木は若いのですが、寒風附近のブナ林はなかなかすごい。何度も通いたくなるブナ林です。草花のほうは、トクワカソウやオオイワカガミ、ミヤマカタバミなどの葉が見られ、来年の春が楽しみです。
 10月下旬にマキノ高原の方々の手によってゲレンデから寒風までの登山道を整備していただき、10月27日の観察倶楽部インタープリター養成講座も黒河峠登山口からこのルートを通ってマキノ高原へ下りました。距離が長い分ハードですが、来年の観察会はぜひこのルートを歩いてみたいです。



11月9日(土) JRハイキング 晩秋の赤坂山自然観察会
 黒河林道起点から黒河峠登山口、赤坂山、マキノ高原を縦走します。空気が澄み切ったこの季節は、日本海や白山が見られる可能性も・・・。定員は140名です。

 集 合 JRマキノ駅 午前9時30分(京都駅発8時14分の新快速が便利です)
 持 物 お弁当、水筒、雨具、登山できる服・靴
 参加料 1000円(バス代・保険料)
 申 込 申し込みが必要です(マキノ町観光協会 0740−28−1188)

11月10日(日) 赤坂山自然観察会「ブナの森を感じよう」
 黒河峠登山口から赤坂山を往復する予定です。登山口近くのブナ林に立ち寄り、ブナ林をじっくり観察します。定員30名です。

 集 合 マキノ高原管理事務所前 午前9時30分
 持 物 お弁当、水筒、雨具、登山のできる服・靴
 参加料 300円(会員外は500円)
 申 込 梅本まで

11月17日(日) 星空観察会「しし座流星群を観察しよう」

11月23日(土) クリスマスリース教室(マキノピックランド)
 マキノにある自然の素材を使ってクリスマスリースをつくります。定員は20名ですので、お早めにご予約ください。

 集 合 マキノピックランド
 時 間 午後1時〜
 参加費 500円(会員外は700円)
 その他 定員20名。申し込みが必要です。(梅本まで 0740-28-1188)

 連絡先 マキノ町観光協会 梅本まで 0740−28−1188